モノに感謝するのは、捨てる時だけ????
昨日のブログでも書いたのですが、
「捨てる時はモノに感謝して捨てる」という言葉に、
どうにもこうにも違和感があるのです。
いや、間違ってないと思いますよ。
いいことだと思うんですよ。
でもね、そもそもね。
「買うとき」にも、「使う時」にも、
感謝の気持ちって湧いてこないですかね??
それをわざわざ、捨てる時だけクローズアップするわけ??
なんか変じゃないですかね??
欲しいモノが、この物価が高い日本で買える。
これって、めちゃくちゃ豊かなことです。
欲しいモノが店においてあるのも、
生産されているのも、
店に輸送されてくることも、
原材料があるのも、
欲しいモノが売っていると知ることができることも、
そして買うためのお金を多くの人が持っていることも、
有史以来、つねならぬほどめったにないこと、
つまり「有り難い」ことなんです。
そんな、めったにない豊かな状況で、
あなたのもとにやってきたモノがある。
日々、あなたを喜ばせてくれるために、
あなたの暮らしを便利にしてくれるために、
彩を添えてくれるために、
思い出のよすがとなるために、
安らぎを与えてくれるために、
そのために今、ここに存在してくれる。
なんてすばらしい。
なんてありがたい。
なんて尊い。
感謝すべきというなら、
いま、使っているモノたちにこそ、
感謝すべきだと思うのです。
それなのにね、捨てる時にね、感謝しましょうってね。
それまで存在忘れて放置されていたのに、
お別れ間際に感謝の言葉言われたって、
嬉しいですか???
たとえば、長年窓際状態で働いていたけど、
リストラされることになった会社から、
これまでねぎらいも感謝の言葉もまったくなかったのに、
やめる間際になって、
「これまでありがとう!ほんとうにありがとう!!
わが社に来てくれてありがとう!!」
とか言われたら、鳥肌立つレベルでしらけませんかね??
わが社に必要な人材だ!と思って採用したけれど、
違う場合もあるでしょう。
うっかり、人数を多く採用し過ぎてしまった場合もあるでしょう。
アルバイトだからとか派遣だからとか、
コストが安くて簡単に切り捨てられるから採用するとか、
いろいろあるでしょう。
・・・モノの話ですからね?
どんな形であれ、
家の中からモノを出すのは、
入れるのよりもはるかにめんどくさく、
痛みを伴います。
人間だったら、労働基準法とかなんとかかんとか、
その後の生活とか考えなくてはいけないですが、
モノは何も言いません。
ほんとうに、ほんとうーーに、健気です。
あなたのもとに来るときも、あなたのもとを去る時も、
「あなたの役に立つ」という理由、一つだけです。
だから、モノを捨てる痛みを、
「捨てる時に感謝する」なんて言葉でごまかさず、
心底まで感じてほしいと思います。
痛みを感じることで、
人は同じ過ちを繰り返さなくなりますから。
そして、いま、あなたの暮らしに存在するモノこそ、
もっと大事にしてあげてください。
いま、ここにあってくれることが、本当に「ありがたい」ことなのですから。
ではでは、今日もよいお片づけを!!
※10月初旬に、お片づけ診断とともにリニューアル予定です。
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